『2.5次元の誘惑』117話感想ツバキの辛い過去…ノノアの笑顔が沁みる

『2.5次元の誘惑』117話「遺伝」感想です。

周囲からの嫉妬に押しつぶされたツバキが不憫でならない…

生まれや見た目で人を差別しない漫研メンバーに出会ってくれて、本当に良かった。

ちょこちょこ挟み込まれるまりなのネタっぷりもツボでした。

ツバキのコスプレデビューはコスストで確定。

初めてのイベントで753、夜姫の四天王2人とかち合うとはなかなかハード。

しかし、コスプレを「人生」とまで語る753との出会いは、ツバキに気付きを与えてくれるはず。

ソロ参戦ではなく、まゆらの寵愛を受け、頭角を現すリリサたちがついてくれるのは頼もしい。

ところで、ツバキちゃん、制服の下はかなり大胆ですわね！？！？！？

恵まれた美貌にプロポーション、美花莉からも「モデルができる」とお墨付き。

ツバキが自らの身体を褒められても複雑そうだったのは、過去の辛い経験があったからなのか。

心身ともに未発達な時期に、周囲から嫉妬の言葉をかけられては、荒れるのも無理はない。

出る杭は打たれるとよく言うが、目立つ子ほど叩かれやすい。

持たざる者にとって、家がお金持ちで習い事も上手くこなせるツバキはやっかみの対象にうってつけだったのでは。

自分にないもの、できないことを「結局親がお金持ちだから」と言い訳にできるから。

出会いが…出会いが悪かったよ出会いが…

生まれ育ちで差別する子なんていない漫研に来てくれて本当に良かった…

「帰りの景色は180度違って見えるから」

満面の笑みで語るノノアに心を撃ち抜かれた。めっちゃ良い表情してる！

リリサと出会ったときのことを思い出しますね。

「コスプレは好きなキャラの服を着ることでもあるけど嫌いな自分を脱ぐことでもあるんだ」とは言い得て妙だ。

コスプレをしてるときは、自分と正反対のキャラにだって成り切れる。素敵なことだと改めて感じる。

コスプレをする理由は人それぞれ。

ツバキがどのような答えを出すのかが楽しみです。

橋本悠(著)