『2.5次元の誘惑』141話「愛色の世界」感想です。
奥村の目に愛が宿り、始まりの構図に収束する一連の流れにグッときた。
WEB連載の強みを活かしたカラー演出に胸がいっぱいだ。
ようやくここまで辿り着いたか…と感無量。
究極のROM
リリサが出した「究極のROM」の答え。
リリサにしか、奥村にしか撮れないリリエル。
お互いの個人的な愛をリリエルを通してぶつけ合ってこそ、究極の表現が生まれる。
長く、長く悩んだ末にようやく辿り着いた。
まっすぐ「先輩も遠慮なく私を愛して下さい」と伝えるリリサに痺れる。
今回、意識的にリリサに愛を向けて最高の写真を撮ったけれど、美花莉と練習した際は無意識にできてたんですよね。
美花莉の最高の写真が撮れた理由も改めて言語化された印象。
だからといって、恋愛的にどうこう決着がつかないのはこれまでのお話の通り。
連載が終わるまでには、はっきりさせてくれると信じて。
愛
「キミがどんなにエロいコスプレをしようが——決して邪な心など抱かないと約束しよう」
初めて会ったとき、リリサと交わした約束。
ある意味、奥村の心に、表現に縛りをかけてしまっていたものだったかもしれない。
でも、今の奥村は「愛」は「邪な心」じゃないと知っている。
たとえなくなってしまったとしても、「愛」は確かにそこにあった。
奥村と母親の回想が切なくなる。
同時に、「愛」によって色づく世界が胸を打つ。
奥村も、リリサも、お互いにリリエルを通して、愛を伝え合う。
究極のROMのスタートが、物語が始まりと同じって、オタクが大好きなやつやん!!!
オタクと主語を大にしたものの、私ももちろん大好きです。
アニメ化が決まっているのに、最終回が近いのか…?というくらいの盛り上がり。
究極のROMについての答えが出たから、あとは突き進むのみ。
究極に辿り着いてしまったら、その先はどうするのだろう?
現時点での「究極」であって、リリサと奥村の愛が深まったり、スキルアップすれば、何度でも更新していけるものなのか。
完璧で究極のROMを2人で目指す…?なんて。
これからのにごリリにも期待っ!
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[第141話]2.5次元の誘惑 – 橋本悠 | 少年ジャンプ+