【推しの子】43話感想「負けヒロイン」を演じるあかねの苦悩

感想・レビュー

『【推しの子】』43話「負けヒロイン」感想です。

サブタイトルが突き刺さる…あかね回でこのサブタイはさあ…

どうしても『東京ブレイド』のヒロイン2人に有馬かなとあかねを被せて見てしまう。

恋愛でも、演技でも、譲るつもりはない2人。

どっちも応援したくなっちゃうから困る。

怒るあかねが可愛すぎ

「東京ブレイド」の稽古が進行中。

次第に役や所属でグループができているようで。

我らが主人公のアクアさんはというと…ぼっち。期待を裏切らないぼっち。

学校では友達できてたのに、新しい人間関係を築くのは苦手ですか…!?

とはいえじっくり有馬を分析中。姫川に触発されて、演技のレベルが上がる有馬。

一方で迷いが残りながら進むあかね。

設定上で彼氏だろうと、容赦なく「このままじゃ負ける」と言い放つのはアクアらしい。

事実を指摘されてプクーッと怒るあかねが可愛すぎるんじゃが!?43話のベストカワイイ…!

横槍メンゴ先生、最高に可愛いあかねをありがとうございます。

私、アクかな派なんですけど、直近揺らぐことが多くなってきたな…

アクかな、アクあか。なんでアクアさんは1人しかいねえのさ…

どっちともくっつく保証はないけれども。

あかねの苦悩

順調に演技を進める有馬に対して、役を掴みかねているあかね。

彼女が演じる「鞘姫」は、ヒロインとして登場したものの、有馬演じる「つるぎ」の人気に出番を食われる形に。

いわゆる負けヒロイン。

しかも脚本とあかねの解釈が食い違うという難儀な状態。

原作の流れに沿ってか、つるぎを立てるために、鞘姫を強引に解釈違いで都合の良いキャラにしてません!?

分析や解釈をもとに役に入り込む「没入型」のあかねにとって、やりづらいのももっともだ。

控えめな鞘姫と、明るいつるぎがあかねと有馬にダブる。

役柄ごとアクアを持っていかれそうな不安を、あかねが抱えるのも無理はない。

外から見た読者でさえ重ねてみてしまうもの…

原作者登場

『今日あま』こと『今日は甘口で』の作者・吉祥寺頼子先生と、『東京ブレイド』の作者・鮫島アビ子先生が語らう。

今日あまのときは有馬のおかげで形になったものの、全体的に完成度がちょっと…な出来だったっぽいからなあ。

鮫島先生、一応OKを出したものの納得いってないな…!?

原作者介入で脚本変わる可能性大では。

キャラ解釈の素材の少なさ、解釈違いに悩むあかねにとって追い風。

実際、マンガの舞台化や実写化、アニメ化で原作者の先生はどこまで口出せるもんなんでしょうね。

がっつり介入することもあれば、おまかせすることもあり、作品や先生によりけりというイメージ。

『かぐや様は告らせたい』でアニメ・実写化ともに実現した赤坂アカ先生の経験がふんだんに盛り込まれそうな予感。

「適応型」の有馬は姫川の演技で、「没入型」のあかねは原作者の解釈で。

それぞれの特色に合わせた成長要素が用意されているのが上手いよなあ。

お互いにレベルアップして、本番でもバチバチに争ってほしい。

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