『【推しの子】』47話「職場訪問」感想です。
推しの子の原作・作画ともに漫画家だけあって、職場訪問回はノリノリだった印象がある。
作品から本音が見え隠れしてませんか!?
「漫画家が漫画家を描く」となれば、実体験や見聞きした話もふんだんに取り入れてるでしょうし、興味深く読ませてもらいました。
天才ゆえの…
アビ子先生から辛辣な言葉を受けた吉祥寺先生の表情に引き込まれる。
弟子からキツイ言葉を投げかけられる辛いシーンなのに、綺麗だなと感じてしまった。
「この世のクリエイターの9割は三流」とまで言い放つアビ子先生の強烈さよ。
傲慢とも取れるような発言だが、天才ゆえに許されるものなのだろう。
目の前にいる吉祥寺先生の作品は、あなたの言う駄作じゃない1割に入ってるんでしょうか…
たとえ師匠の吉祥寺先生経由でも説得するのが難しそうではと思わされる冒頭のシーンでした。
職場訪問
アクアたちは吉祥寺先生の職場訪問!
漫画家の職場を実際に見れるなんて、テンション上がるだろうな〜!
初めて見るあかねとメルトは特に。
楽しい雰囲気のなかでも、有馬かなの自慢をしれっと流すあかねがツボ。仲良くせんかい!
吉祥寺先生、やっぱりメルトには塩対応なのがウケる。
自分の作品をめちゃくちゃにした戦犯みたいなものだからそりゃね…一朝一夕には挽回できないですよ。
アクアたちの年齢聞いてショックを受ける吉祥寺先生の気持ち、分かるわ…
16、17の子らとの年の差がね…先生の年齢は明かされてないが、一回りか二回りは上だろう。
まあ実年齢より精神年齢がかなり上の男が1人混ざってる訳ですが、先生が知る由もなし。
職場訪問の目的は吉祥寺先生経由で、アビ子先生を説得すること。
作戦は上手くいくか…!?
アビ子先生はどんな人?
残念ながらアビ子先生は今回不参加。
「基本的に週刊連載って人間の仕事じゃないから! 脳をチューンナップされた兵士がやる仕事だから!」
吉祥寺先生の後ろに赤坂アカ先生が見えるのは気のせいですか…!?
実際『かぐや様』で週刊連載、その上に推しの子の原作もこなす人が描いてる作品のなかで言われると、迫力が段違い。
そして、吉祥寺先生の語るアビ子先生像。
人と馴染むのは得意ではないものの、漫画は多弁。
「他者と解り合いたい」気持ちを持ちつつも、それが出来ずに苦しんでる人だと。
しかし、可愛がってた弟子に追い抜かれたと語るときの表情が本当に切ない。読んでるこちらまで切なくさせられちゃう。
アビ子先生の才能が花開いたのに、吉祥寺先生も一役買ってるのでは。
元々の才能はあれど、同じ漫画家として「他者と解り合えた」経験は作品にも反映されてるんじゃなかろうか。
ただ「挫折も知らずに〜」のくだりは思うところありすぎて怖い、怖いよ吉祥寺先生!
編集の仕事
吉祥寺先生が語る編集のお仕事2つ。
一つ目は売れるマンガを作らせること。
二つ目は売れたマンガを終わらせないこと。先生の目がガチで怖いよ…
リアルだと鬼滅の刃は人気絶頂でしっかり終わらせたのは凄い。
鬼滅以前でもジャンプの人気作だとしても、きっちり終わらせる印象でしたが。
「売れた漫画家は増長していく」に有馬とメルトが被弾してるのは笑った。
二人とも天狗な時代あったからな〜でも痛い目を見て、反省できてるのは偉いことですよほんとに。
説得の結果は…
「アビ子先生を説得することはできないか?」との問いに、吉祥寺先生の答えはNO。
同業者としての思い。師匠としての思い。
追い抜かれた切なさ、悔しさなどいろんな思いを抱えてることだろう。
それでも吉祥寺先生はアビ子先生の味方でい続けてくれる。
同じ漫画家だからこそ、アビ子先生の気持ちを深く理解できる。
47話を通して、吉祥寺先生のことがもっと好きになっちゃいました。願わくば弟子に負けないくらい売れておくれ…!
アクアが最後に先生に渡したのは何だろう。GOA先生からの新脚本か、お手紙か。
こだわりの強いアビ子先生の心を動かすことはできるのでしょうか。
ちなみにラストのコマで、アビ子先生はマンガに才能全振り、その他のことは全然できない人なんじゃないかという気持ちを強くしました。
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