【推しの子】48話感想 アビ子vs吉祥寺の激しいバトル!美しい師弟愛に泣く…

感想・レビュー

『【推しの子】』48話「修羅場」感想です。

漫画も修羅場だし、アビ子先生と吉祥寺先生も修羅場だしで、ダブルミーニングのサブタイトルじゃん!

漫画家同士の熾烈な言い争い。師弟だからこそ、本音をぶつけ合えるんだ。

散々言い合ったあとのラストに泣いた…美しき師弟愛。

修羅場

吉祥寺先生がアビ子先生のお宅訪問。

ものが散らかり、ゴミが溜まりと汚部屋と言って差し支えないでしょう…

絶賛締め切りぶっちぎり中の修羅場。しかもアシスタント抜き、睡眠2時間と健康が心配になる執筆状況。

「鬱病リタイアコース」と吉祥寺先生がストレートに表現したのが恐ろしい。

推しの子はフィクションだけど、実際に追い込みすぎてそうなった人もいるんだろうか。

通常の連載に加えて、カラーや単行本描き下ろしに、舞台の脚本まで溜まってるようす。

売れっ子漫画家の壮絶な裏側を垣間見た気分。

いくら作者とはいえ、極限状態で良い脚本が書けるとは思えないのだが…

バトル開始

修羅場を見かねた吉祥寺先生がアビ子先生の原稿をアシスト。師弟の共同作業!

うまくいかないのは絵柄を合わせられないアシスタントのせい、使えない人材を持ってくる編集のせい。

アビ子先生の傲慢さよ…作品へのこだわりが強すぎるあまりに妥協を許せないのだろう。

原稿を進めながら語る吉祥寺先生のアドバイスが刺さる刺さる。

作品の売上では抜かれてしまったものの、経験は吉祥寺先生のほうが上。

ブチ切れて「5000万部言って貰えます!?」と反撃したのに笑ってしまった。

売上を盾にしたら、言い返せる人ほとんどおらんやん。

リアルのジャンプ作家だと尾田先生とか、吾峠先生とか、芥見先生とか、一部だけですよ!!

対して「私の方が面白い漫画描いてっから!」と返す吉祥寺先生が最高。

売上がなんだってんだ!ある程度の売上超えたらもう「売れてるから売れる」みたいな状態になっちゃいますもんね。

「面白い漫画を描いてる」矜持を露わにする姿を見て、吉祥寺先生がより好きになりました。

アビ子先生の本音

師弟の激しい口論が止まらない!お互いの作品の展開やメディアミックスにまで。

さすが師弟、お互いの作品をよく見てる。

「他人と上手くやれない」「本当は皆と…」

言い合うなかで、漏れ出たアビ子先生の本音。不器用でこだわりが強すぎる人なんだなあ…

「『今日あま』世界一面白いです!」と素直に伝えたり、付箋をびっしり貼ったりと可愛らしい一面も。

良くも悪くも、思ったことをすぐ口に出しちゃうのが災いのもと。

好きだからこそ、好きな作品を汚されたくない気持ちはとっても分かる。

思い入れが強い作品でひどいメディアミックスをされた日にゃ、目も当てられない。

ファンですらそう思うのに、自ら作品を生み出した作者ならなおさらのこと。

吉祥寺先生は説得は断ったものの、結果としてアビ子先生のカウンセリングをしてくれた形。

あとはアクアが手渡した秘密兵器で後押しを。GOAさん復活なるか!?

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