『【推しの子】』65話「後悔」感想です。
アクアの感情が込もったここ一番の泣きの演技につられて涙が…
アイを救えなかった後悔までも演技に乗せて。舞台のシーンとアクアの過去が重なる。
都合の良いもしもを願わずにはいられない。たとえ叶わぬ夢だったとしても。
アクアの後悔
アイを想って、復讐心を燃やすアクアの鬼気迫る演技。痛々しさすら感じさせるほど。
トラウマを刺激して、演技に活用するのは並大抵にできることじゃない。
前世のゴローの姿で自らを攻め立てるものの正体を、看破してみせるアクアはさすが。
心に棲む後悔が、楽しく生きるのを許さない。
目の前で死んでいくアイをただただ見つめることしかできなかった、救えなかった後悔はどれだけ大きいか。
もし復讐を果たしたとして、アクアの心は晴れるのだろうか…
叶わぬ夢
普段はあまり感情が表に出ないアクアだからこそ、ここ一番での「泣き」の演技が際立つ。
アクアの感情と舞台のシーンのシンクロ率の高さよ。
復讐に燃える気持ちも、アイを救えなかった後悔も、もしもを願った心も、すべて本物。
アクアの感情がより一層込もった泣き顔に、つられて涙が…
もし観客として生で見てたら、涙ずびずびになってた自信ある。
同じように「もしアイが生き返ったら」とありえない夢を見てしまう。現実ならばどれだけ良かっただろう。
「アクアならきっと誰よりも凄い役者になれる!」と生前のアイの言葉が染みる。
アイの思ったような役者の歩み方とは違うかもしれないが、見立てはきっと正しい。
身を引き裂くようなトラウマすらも演技の糧にする。
感情演技を身につけたアクアは、役者としてさらにレベルアップ。
復讐のためと本人は言うけれど、さらに良い役者になったな…
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