『2.5次元の誘惑』109話「0.5次元の薄氷(後編)」感想です。
ようやく奥村の心の薄氷が砕ける日が…
2次元と3次元の間を繋げ止めてくれていたリリエル。
まずはリリエルの姿で。次にただのまりなとして向き合い、奥村の心の壁を壊す流れが見事で感服。
奥村の3次元の恋は、これから始まるんだ。
「完璧」
リリエルの衣装を脱いで、ただのまりなとして向き合う姿が勇ましい。上半身裸なのに、格好良さのほうが勝ってる。
「完璧な天使なんていない」「完璧になんてなれなかった」と語るのがグッときますね。
理想と本当の自分の間で悩んでいたまりなの言葉だからこそ刺さる。
文化祭で「完璧じゃなくてもいい」と気付いたまりなが、奥村に同様の道を示すのはアツい。
「女心がわからないし〜」からの下りはまさにその通りで笑っちゃった。鈍感系オタク主人公極まれり。
リリエルは光
「自分の天使は自分で決めるの!!!」
まりなの叫びにうんうんと頷くしかない。
過去の辛い経験から救ってくれたリリエルの存在が、あまりにも奥村の中で大きすぎたんだと思うんですよね。
初恋の人に重ねていた部分さえもあったかもしれない。
そりゃ筋金入りのリリエルオタクになるってもんだ。
まりなのおかげで、ようやく止まっていた時間が動き出した。
最初は奥村の心を繋ぎ止めていたリリエルの姿で。
次にありのままの自分で向き合ったまりなが、奥村の心を動かす流れが見事で感動した…!
奥村の時間が動き出す
ついに奥村が「恋」を思い出した。
外で見守っていた美花莉の驚く表情がたまらない。
奥村を優しく抱きしめるまりなはまさに聖母…
「……次はただの「まりな」で待ってるから」の台詞も強すぎんか…
(お腹の肉の乗りっぷりがちょっとフェチを感じる)
これまでずっと傍で想いを寄せてきた美花莉を応援したい気持ちは変わらない。
同時に、奥村の壁を壊したまりなの功績が大きすぎて、心が揺らぐ。
奥村の天使は誰になるのか。ようやく恋を思い出した奥村にとっては、ここからがスタート。
誰を選んでも、選ばれなかった子が出てきてしまうのは仕方ないことだけども、残酷だ。
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[第109話]2.5次元の誘惑 – 橋本悠 | 少年ジャンプ+