『2.5次元の誘惑』68話感想 美花莉とリリサが「好き」をぶつけ合う!

感想・レビュー

『2.5次元の誘惑』68話「美花莉の絶望」感想です。

美花莉の思いが溢れ、リリサと奥村について語り合った神回。

2人にたくさん愛されて、奥村は幸せ者だな。いつか彼自身が向けられた愛に気付く日が来るのだろうか…

美花莉の「好き」

美花莉の秘めた思いが溢れ出す。

「先輩だけに恋してるの」の表情は好きなものの、複雑な気持ちが見え隠れ。

リリサは案の定、気付いてなかったようで。恋愛事にはまだ疎いから…

美花莉もリリサに伝えるのは本意じゃなかったろうに、戸惑うリリサを見て「卑怯なことをした」と自覚。

戸惑うリリサに「嘘」だと言って切り上げようとするのも分かるが…

「オタクたるもの好きなものの話は否定しない」と奥村の言葉で待ったをかけるのはアツい。

リリサに促されて「好き」を語る美花莉の愛の重みよ。出会ってから10年、10年ずっと奥村のそばで思い続けていたんだもの。

でも観察してたのが「嫌いになりたかったから」なのが切ない。

たくさん嫌いになところが見つかっても、まだ奥村が好きだった。

たとえ鈍感クソオタクであろうと、現実の女の子に興味がなかろうと、嫌いになれなかった。

奥村が現実の女の子が信じられない男でいる限り、叶わぬ恋。

好きなのに「絶望」と表現してしまう美花莉を見ると、胸が苦しくなる。報われてほしいと願わずにはいられない。

リリサの「好き」

一方のリリサは「先輩が好きです」と即答。

今はまだキャラに対して「好き」なのと同じように、恋愛感情は含まれてないのかもしれない。

でも、リリサの「好き」はまぎれもなく本物だ。リリエルに本気で恋する奥村の気持ちだって、もちろん本物。

「コスプレイヤー天乃リリサは先輩と2人で1人なんです」は名言。2人が出会ったからこそ、今のリリサがある。

奥村を「かけがえのない存在」と語るリリサの力強い目に引き込まれる。

リリサと奥村は同じリリエルに惹かれる同士であり、戦友でもあると感じました。

コミケ後の反応見ると自覚してないだけで恋愛感情も混ざってるような気も…

奥村オタクの美花莉とリリサ

リリサの言葉を聞いて、美花莉が返事するまでに何度も試行錯誤したのがうかがえるのがめっちゃ好きです。

美花莉もリリサも奥村が好きだし、良いところも悪いところもたくさん知ってる。

奥村オタクであり、大事な友達同士。思いを打ち明けて、より一層仲が深まったのでは。

もし、恋のライバルになったとしても遠慮はなし。

リリサも「だから」の後には「美花莉ちゃんも遠慮しないで」的なことを伝えたんじゃなかろうか。

68話、神回でしょ…2020年最後にふさわしい話だったと思います!

しかし、まさかの奥村が聞いてたパターン!?全部聞いてたなら、ギクシャクしそうな…

実は聞こえてなかった説を推したいが「聞いてしまった二人の会話、本当の気持ち…!!」とアオリ文が書かれてあるんですよね。

奥村がこれから彼女たちとどう向き合うのかに期待したい。

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